そもそもEditionって?
Salesforceの製品では、顧客のニーズや利用規模に合わせて選択できるよう
Editionが用意されています。各Editionによって利用できる機能や制限が異なり、1ユーザあたりの月額も異なります。
例えば、SalesCloudでは、4種類のEditionが用意されています。
Salesforce製品ページより |
個人的な経験談ですが、過去5年間で経験した案件ではEnterpriseの環境が最も多く、次いでUnlimitedの環境が多かった印象です。
機能比較を見てみるとEnterpriseやUnlimited Editionと比べ、Professional Edition以下のEditionに機能制限が多くかかっていることがわかります。
細かい機能の違いは色々とありますが、今回は特にEnterpriseやUnlimited Editionに慣れている構築者が困ったという視点で2点ほど紹介したいと思います。
1.データローダーが使えない
Salesforceを利用していると取引先や取引先責任者、その他マスタ情報等大量データをデータローダで一括登録する場面が多くあるかと思いますが、Professional Editionでは、基本的に使用できません。
理由としては、Editionの制限としてAPIでのアクセスができないようになっています。この制限により、データローダの他に開発者コンソールでのスクリプト実行もできません。
理由としては、Editionの制限としてAPIでのアクセスができないようになっています。この制限により、データローダの他に開発者コンソールでのスクリプト実行もできません。
ちなみに、担当した案件では、代替ツールとしてインポートウィザードを使用しました。
小規模利用でデータ登録件数が少ない場合は、インポートウィザードでも充分代用できるかと思います。
2.ワークフロールール関連が使えない
わざわざ開発せず項目値の更新やToDoの作成を行うことができるワークフローは、なにかと便利な機能ですが、Professional Editionでは、ワークフロールールに関連する機能が使用できません。よく使う機能では、以下が使用できない機能です。
使用できない機能
- ワークフロールール
- 項目自動更新アクション
- ToDoアクション
- 承認プロセス
- 送信アクション
- フロー
承認プロセスに関連するため送信アクションは使用できないものの、メールアラートやアウトバウンドメッセージは使用可能です。また、プロセスビルダーが使用可能ですので、簡易な更新であればプロセスビルダーで構築することは可能です。
以上、Professional Editionで少し困ったお話でした。